更年期の閉経や乳がんに対する抗ホルモン療法により、体内の女性ホルモン分泌量が急激に減少すると、視床下部にある体温中枢の調整機能が低下する。
その結果、わずかな体温上昇に過敏に反応して交感神経が異常興奮し、汗をかいて熱を逃がそうとする。
この異常な発汗や動悸を『ホットフラッシュ症状』と呼ぶ。
汗の不快感だけでなく、夜間不眠や精神的ストレスが強く、国内では39万人の女性が離職に至っている。
有効な治療方法は存在せず、ほとんど効果のない漢方薬で姑息的に凌ぐのが医療現場の実情である 。
治療ニーズに応える医療機器を開発する。